ソルト・レークのきらめき 第1話 〜出会い〜
2004年3月29日 映画>このハナシはアメリカ、ソルトレークシティの郊外にある小さな村でのものがたりである。
「ヘイ、ヘイ!こっちこっち!!・・・・・なんだ無視かよ!?そんなに俺が金無しに見えるってか?!・・・バカにしやがって!!」
タクシーが彼の目の前を勢い良く通り過ぎていく。
彼の名はダニー。サン・アントニオで生まれ育ち、自ら生粋のカウボーイと信じ込んでいる34歳の青年である。
つい最近まで配管工の仕事をしていたが、突如カウボーイ魂に目覚め、”俺はこんなことをするべき人間じゃない。もっとヒリつく勝負の世界で生きる男なんだ!”と、仕事をやめてしまう。
以来、女房には愛想をつかされ一人で”ヒリつくような勝負”を求めて愛用の44マグナム片手に大陸を旅して回っている。
「クッソ!!まったくどいつもこいつも俺のほうをジロジロ見てるだけでかかってこようともしねぇ!!腰抜けぞろいだぜ!!」
しかしふいに彼のほうに近寄ってくる男が一人。
きゃしゃでけっして男らしい風貌とは言えないが、背筋をのばし、
まっすぐ、確かな足取りで彼に向かって歩いていった。
それに気づくダニー。
「ああん?なんだアイツは。俺とやろうってのか??へなへなしてる割にはいい度胸してるじゃねぇか!」
男はダニーの目の前で立ち止まり、そして彼の顔をじっと眺めた。
「てめぇ、俺とやろうってんだな??ジロジロ人の顔眺めてないでさっさと後ろ向けよ!決闘だ!!」
まわりにいた通行人やら住人やらがびくっとして彼らの行動に目を向ける。
・・・・・しばしの沈黙。
男が口を開いた。
「キミ・・・・・・日にちを間違えているよ。」
「??」−首をかしげるダニー−
「今日のパーティーはあくまで私服だよ?ウェスタンカーニバルは
明後日の木曜日だ。」
呆然とするダニー。ハッと我に返って男に問い詰めようとするが先に、
「でも、かなりキミいいセンスしてるね♪これは明日のカーニバルは面白くなりそうだよ。出直してきなさい。」
「あっ・・・いや・・じゃなくて、だから!!」
さらに男は続ける。
「ふむ、体型も顔つきも申し分ない。これはかなりいいセンいくんじゃないかな?」
「・・・・いったい何の話なんだよ?!」
ダニーはやっと我に返って言葉をぶつけた。
「おや?キミは明日のウエスタンカーニバルに出るためにそんな格好をしてるんじゃないのかね?」
「は??」
「今日のこの広場では普通のパーティだからまるで真っ白なシーツにできたコーヒーのシミの様にに見えるけれども、きっと明後日ならコーヒーショップにならぶ豆のなかでも最高級の輝きを持つブルーマウンテンのようになれるだろうに。」
「・・・・・・はぁ。」
「おや?まったく知らないようだね?ではなんでそんな格好をしてるのかが説明がつかないな。・・・・まぁワタシにとってはそんなことはどうでもいいんだが。」
「俺はカウボーイで、ヒリつく勝負求めて旅をしてるんだよ!」
「・・・・・・ほぅ。なるほど。これはなかなか素敵なジョークじゃないか!」
「ジョークじゃねぇ!俺はマジだぜ!!ガンも持ってる!!」
不意にダニーは44マグナムを天に構え一発発射した!”ダン!”
ざわめきと悲鳴で一気に周りが喧騒し始める。
男は一瞬目を閉じたがすぐに落ち着きを取り戻し、何事もなかったかのように彼を見つめる。
「まったく・・・・いくら今日がエイプリルフールだからってやっていいことと悪いことがある。」
「だからジョークじゃねぇってぇの!!」
「・・・・タチが悪いな・・・ようしこうしよう。」
そこで発した彼の驚きの提案とは?!
以下次号。
「ヘイ、ヘイ!こっちこっち!!・・・・・なんだ無視かよ!?そんなに俺が金無しに見えるってか?!・・・バカにしやがって!!」
タクシーが彼の目の前を勢い良く通り過ぎていく。
彼の名はダニー。サン・アントニオで生まれ育ち、自ら生粋のカウボーイと信じ込んでいる34歳の青年である。
つい最近まで配管工の仕事をしていたが、突如カウボーイ魂に目覚め、”俺はこんなことをするべき人間じゃない。もっとヒリつく勝負の世界で生きる男なんだ!”と、仕事をやめてしまう。
以来、女房には愛想をつかされ一人で”ヒリつくような勝負”を求めて愛用の44マグナム片手に大陸を旅して回っている。
「クッソ!!まったくどいつもこいつも俺のほうをジロジロ見てるだけでかかってこようともしねぇ!!腰抜けぞろいだぜ!!」
しかしふいに彼のほうに近寄ってくる男が一人。
きゃしゃでけっして男らしい風貌とは言えないが、背筋をのばし、
まっすぐ、確かな足取りで彼に向かって歩いていった。
それに気づくダニー。
「ああん?なんだアイツは。俺とやろうってのか??へなへなしてる割にはいい度胸してるじゃねぇか!」
男はダニーの目の前で立ち止まり、そして彼の顔をじっと眺めた。
「てめぇ、俺とやろうってんだな??ジロジロ人の顔眺めてないでさっさと後ろ向けよ!決闘だ!!」
まわりにいた通行人やら住人やらがびくっとして彼らの行動に目を向ける。
・・・・・しばしの沈黙。
男が口を開いた。
「キミ・・・・・・日にちを間違えているよ。」
「??」−首をかしげるダニー−
「今日のパーティーはあくまで私服だよ?ウェスタンカーニバルは
明後日の木曜日だ。」
呆然とするダニー。ハッと我に返って男に問い詰めようとするが先に、
「でも、かなりキミいいセンスしてるね♪これは明日のカーニバルは面白くなりそうだよ。出直してきなさい。」
「あっ・・・いや・・じゃなくて、だから!!」
さらに男は続ける。
「ふむ、体型も顔つきも申し分ない。これはかなりいいセンいくんじゃないかな?」
「・・・・いったい何の話なんだよ?!」
ダニーはやっと我に返って言葉をぶつけた。
「おや?キミは明日のウエスタンカーニバルに出るためにそんな格好をしてるんじゃないのかね?」
「は??」
「今日のこの広場では普通のパーティだからまるで真っ白なシーツにできたコーヒーのシミの様にに見えるけれども、きっと明後日ならコーヒーショップにならぶ豆のなかでも最高級の輝きを持つブルーマウンテンのようになれるだろうに。」
「・・・・・・はぁ。」
「おや?まったく知らないようだね?ではなんでそんな格好をしてるのかが説明がつかないな。・・・・まぁワタシにとってはそんなことはどうでもいいんだが。」
「俺はカウボーイで、ヒリつく勝負求めて旅をしてるんだよ!」
「・・・・・・ほぅ。なるほど。これはなかなか素敵なジョークじゃないか!」
「ジョークじゃねぇ!俺はマジだぜ!!ガンも持ってる!!」
不意にダニーは44マグナムを天に構え一発発射した!”ダン!”
ざわめきと悲鳴で一気に周りが喧騒し始める。
男は一瞬目を閉じたがすぐに落ち着きを取り戻し、何事もなかったかのように彼を見つめる。
「まったく・・・・いくら今日がエイプリルフールだからってやっていいことと悪いことがある。」
「だからジョークじゃねぇってぇの!!」
「・・・・タチが悪いな・・・ようしこうしよう。」
そこで発した彼の驚きの提案とは?!
以下次号。
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