ソルト・レークのきらめき 第2話 〜始まり〜
2004年3月30日〜前回までのあらすじ〜
自分をカウボーイだと信じ込み、ヒリつく勝負を求めて全米を旅するダニー。女房にも逃げられやけくそになっていたところ、なぜかパーティ会場に迷い込んでしまう。そこで会場にいたある一人の男から自分は場違いであること。さらには明後日のウエスタンカーニバルのことを告げられる。何がなにやらわからず自分がからかわれると勘違いしたダニーは頭に血が上って今にもその男にとびかからんとする勢いだ。
男はダニーをなだめるためにある提案をもちかけた。その驚きの提案とは?!
------------------------------------------------------------
「あぁん?いったい何をしようってんだ?!」
完全に頭に血が上っているダニー。男ににじりよる。
男は物怖じせずまっすぐに彼を見つめて言い放った。
「私と勝負をして君が勝てばこの会場はキミのものだ。好きに振舞うがいい。ただし、私が勝ったら私の言うことを聞いてもらおう。どうかね?」
「はぁん?!ふざけるな!なんで俺様がアンタみたいな見ず知らずのヤロウと勝負をしなきゃならねぇんだ!」
ニヤリと笑う男
「ほぅ・・・・カウボーイとは所詮口だけでただの臆病者だったのかね?」
「はぁん?!バカにするんじゃねぇ!!・・・・よぉし、受けてたとうじゃねぇか!ただし俺が勝ったらアンタを一発殴らせてもらうぜ!」
「フッ、好きにするがいい。一発でも百発でも殴りたまえ。」
「いい度胸してるじゃねぇか・・・。で、どうするんだ?」
男はポケットから小さな100円ライターを取り出し、火をつけた。
ちゃっちゃっ、ジュボッ!
それをけげんそうに見つめるダニー。
「これは日本という国で売られている100円ライターというものだ。
この歯車を回転させて火をつける。キミ、やってみたまえ。」
そう言うと男はダニーにライターを手渡し、火をつけるよう促した。
ダニーは歯車を勢い良く回し、簡単に火をつけて見せた。
「へッ、これがどうかしたか?まったくわけのわからないヤツだな。」
「勝負は簡単だ。そのライターをお互い順番に火をつけていく。
その間に一回でも火が付かなかったらその時点で負けだ。わかりやすいだろう。」
「はぁん?バカにしてんのか?!こんなんじゃ永遠に勝負はつかねぇよ!」
男はまたニヤリと唇の端をあげた。
「フッ、はたしてそうかな?今は簡単に付くかもしれないがそのうち燃料である中のガスは減っていくし、火花を飛ばすための石もカスが溜まって火花が飛ばなくなるかもしれないし、ここは屋外だ。もしかしたら風のいたずらで火が付かないかもしれない。これはなかなか面白い勝負だと思うがね?」
ダニーはしばし考えたがやがて半ばあきれたように彼の提案を飲むことにした。
「わかった。いいだろう。そこまでいうのなら受けてたとう。」
「ふむ、それでこそ男だ。では私から始めさせてもらおうか。立会いはこの場にいるみな全員でいいかな?」
まわりは声こそ出さなかったが全員同意の意思を見せた。
それを確認してダニーに目線を向ける。
「いいだろう・・・じゃあ、そちらからだ。」
男はライターの歯車を小気味良く回転させた。
ちゃっ・・・ジュボッ!勢い良く炎は飛び出した。
こうして男とダニーの不思議な勝負は幕を開けたのだった。
いったい勝負の行方は?!次号を待て!
自分をカウボーイだと信じ込み、ヒリつく勝負を求めて全米を旅するダニー。女房にも逃げられやけくそになっていたところ、なぜかパーティ会場に迷い込んでしまう。そこで会場にいたある一人の男から自分は場違いであること。さらには明後日のウエスタンカーニバルのことを告げられる。何がなにやらわからず自分がからかわれると勘違いしたダニーは頭に血が上って今にもその男にとびかからんとする勢いだ。
男はダニーをなだめるためにある提案をもちかけた。その驚きの提案とは?!
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「あぁん?いったい何をしようってんだ?!」
完全に頭に血が上っているダニー。男ににじりよる。
男は物怖じせずまっすぐに彼を見つめて言い放った。
「私と勝負をして君が勝てばこの会場はキミのものだ。好きに振舞うがいい。ただし、私が勝ったら私の言うことを聞いてもらおう。どうかね?」
「はぁん?!ふざけるな!なんで俺様がアンタみたいな見ず知らずのヤロウと勝負をしなきゃならねぇんだ!」
ニヤリと笑う男
「ほぅ・・・・カウボーイとは所詮口だけでただの臆病者だったのかね?」
「はぁん?!バカにするんじゃねぇ!!・・・・よぉし、受けてたとうじゃねぇか!ただし俺が勝ったらアンタを一発殴らせてもらうぜ!」
「フッ、好きにするがいい。一発でも百発でも殴りたまえ。」
「いい度胸してるじゃねぇか・・・。で、どうするんだ?」
男はポケットから小さな100円ライターを取り出し、火をつけた。
ちゃっちゃっ、ジュボッ!
それをけげんそうに見つめるダニー。
「これは日本という国で売られている100円ライターというものだ。
この歯車を回転させて火をつける。キミ、やってみたまえ。」
そう言うと男はダニーにライターを手渡し、火をつけるよう促した。
ダニーは歯車を勢い良く回し、簡単に火をつけて見せた。
「へッ、これがどうかしたか?まったくわけのわからないヤツだな。」
「勝負は簡単だ。そのライターをお互い順番に火をつけていく。
その間に一回でも火が付かなかったらその時点で負けだ。わかりやすいだろう。」
「はぁん?バカにしてんのか?!こんなんじゃ永遠に勝負はつかねぇよ!」
男はまたニヤリと唇の端をあげた。
「フッ、はたしてそうかな?今は簡単に付くかもしれないがそのうち燃料である中のガスは減っていくし、火花を飛ばすための石もカスが溜まって火花が飛ばなくなるかもしれないし、ここは屋外だ。もしかしたら風のいたずらで火が付かないかもしれない。これはなかなか面白い勝負だと思うがね?」
ダニーはしばし考えたがやがて半ばあきれたように彼の提案を飲むことにした。
「わかった。いいだろう。そこまでいうのなら受けてたとう。」
「ふむ、それでこそ男だ。では私から始めさせてもらおうか。立会いはこの場にいるみな全員でいいかな?」
まわりは声こそ出さなかったが全員同意の意思を見せた。
それを確認してダニーに目線を向ける。
「いいだろう・・・じゃあ、そちらからだ。」
男はライターの歯車を小気味良く回転させた。
ちゃっ・・・ジュボッ!勢い良く炎は飛び出した。
こうして男とダニーの不思議な勝負は幕を開けたのだった。
いったい勝負の行方は?!次号を待て!
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