見せない。

2004年5月3日 ポエム
見せないモノのリアリズムを考えてみよう。

見えるモノと見えないモノ。それはきっと異世界の境目に違いない。

見えるモノは事実だけども真実ではない。虚像があるからだ。

見えないモノはわからない。だが、想像することができる。

見せないモノ。それは本来見えるモノであるにもかかわらず、
あえて見えない状態にしているモノを差す。

見世物小屋。微妙にちらちらと見せることで興味をかきたてる。

覆面。その布地の裏にはいったいどんな表情をした顔があるのだろうと
想像させる。

スカート。その中にあるべきものはわかっているはずなのに、
想像と好奇心を働かせる。

つまり、見せないモノにすることでそのモノをより価値の高い状態に
もっていくことができると言えるのではないか。

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